オリザとは・・・

宮沢賢治の童話「グスコーブドリの伝記」に出てくる
〝稲(穀物)〟の名前です。


凶作により両親を失った主人公のブドリは、
冷害からこのオリザを守るために自らの命をささげます。
オリザは、自然が人類にくれた活力の源であり、生命の輝きを象徴しています。 
【ものがたり】
木こりの子どもグスコーブドリは、妹のネリと父と母の4人で幸せな生活を送っていました。ある年、冷害が襲い飢餓にみまわれ、父と母は幼い2人を残して家を出ていってしまい、妹のネリも人さらいに連れ去られてしまいました。

残されたブドリは1人で生きていかなければなりません。
ブドリは森のてぐす工場で働き始めますが、てぐす飼いの男に苛酷な労働を強いられます。そんなある日、大きな地震がおこりました。火山が火を噴き、灰が降り積もり、てぐす工場はつぶれてしまいました。

しかたなく森を出たブドリは、「沼ばたけ」の赤鬚の百姓のところで仕事をさせてもらうことになりました。毎年毎年ブドリはオリザの苗を育て続けます。
ところがある年、オリザが病気にかかって全滅してしまいました。ブドリは火山の専門家クーボー博士の書いた本で勉強し、オリザの病気の駆除に成功します。しかしまた、冷害と干ばつが続きブドリは「沼ばたけ」をあとにしなければなりませんでした。

ブドリはクーボー博士をたずねてイーハートーブの町に向かいます。そして博士の紹介で火山局で仕事をすることになりました。火山活動の調査や観測をし、火山を科学的に利用して農業に役立てる仕事がブドリの生きがいとなります。
 

当社名は宮沢賢治の童話から生まれました。

 

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